2007年10月02日
本試験分析:労働基準法(選択式)
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本試験分析:労働基準法(選択式)
平成19年度本試験分析と平成20年度本試験に向けての対策です。
担当は、栗澤純一氏。
『シャララン社労士』では労働基準法、国民年金法、厚生年金保険法を執筆、『わかる社労士シリーズ』でも多くの科目を担当している私がとっても頼りにしている講師です。
ここでは、「出題傾向を把握し、効率的な学習方法を模索する」ことを目的として、本試験問題を分析していきます。
平成19年に受験された方は出題内容の確認、復習はしておいたほうがいいでしょうね。
もちろん、平成20年度に新たに受験する方も、出題傾向や学習計画をたてるうえでとても重要なことです。
ぜひ、参考にしてください。
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まず、これまでの出題傾向を分析すると、
(1) 条文抜出型のシンプルな問題(H12、16ほか)
(2) 施行規則、告示、通達等からの難易度の高い問題(H14、17、18ほか)
というように、大きく2つに分けることができます。
ほかの科目に比べて、実施年度ごとの難易度のバラつきが大きいことも特徴の1つです。
ちなみに今年は(1)のパターンでしたね。
「労働条件の原則(法1条)」、
「労働条件の決定(法2条)」、それと
「労働基準法違反の契約(法13条)」からの出題で、
それぞれの規定を解釈するうえで重要な語句が空欄にされました。
いずれも労働基準法として非常に基本的な規定ですので、「その場で考える」というよりも、「その条文を押さえているか」が問われる問題でした。
と、いうことで、ここでは空欄そのものについてあれこれ議論するのではなく、 来年の試験に向けてどのような学習方法がふさわしいかを考えていきましょう。
【ポイントその1:条文に慣れておくこと】
選択式試験は、思いのほか「条文抜出型」の問題が多いので、条文を正確に押さえておく必要があります。
択一式試験では、それぞれの規定の解釈が問われることが多いので、その延長線上で選択式試験に臨むと、思わぬ形で足元をすくわれることがあります。
ちなみに、大切なのは「正確に」押さえることです。
たとえば空欄Cの正解は、「に達しない」でしたね。
「以上・以下」「超える・未満」などという語句には注意するのですが、こういった語句は、さらっと読み流してしまいがちです。
労働基準法の条文は、年金法などにくらべて「読みやすい」表現ですが、「読みやすい」と「読みこなせる」とでは、まったく違いますよね。
日頃から意識して確認しているか否かが得点に結びつきます。
したがって、テキスト・参考書選びも重要です。
ものによっては条文そのものの記載を少なくし、仕組みの解説に重点を置いているものがありますが、これでは十分な選択式試験対策はできません。
もちろん、労働法全書などを併用してもいいのですが、それ相応の価格ですし、なにより・・・重い。
それなら、最初から条文もきちんと記載されているテキストを使ったほうが効率的に学習を進めることができますよね。
社労士受験対応のインターネット社労士法令集はこちら
インターネット社労士法令集とリンクがはってある、日本一の内容と自負するテキスト『シャララン社労士』はこちら
【ポイントその2:主要な規定に注意する】
条文抜出型のシンプルな問題にしても、施行規則などからの難解な問題にしても、そのベースとなる規定は主要なものがほとんどです。
これまでの出題実績をみると、「労働時間」や「36協定」に関する出題が非常に多く見受けられます。
「労働時間」、「休憩・休日」、「年次有給休暇」・・・
こういった主要な規定については、詳細に確認をしておく。
それ以外の規定については、あまり深入りせずに基本事項のみ押さえておく。
こうすれば効率的ですよね。
それでは、次回は「労働基準法(択一式)」を分析します。
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