2008年02月
2008年02月20日
本試験分析:雇用保険法(選択式)
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本試験分析:雇用保険法(選択式)
平成19年度本試験分析と平成20年度本試験に向けての対策です。
担当は、栗澤純一氏。
『シャララン社労士』では労働基準法、国民年金法、厚生年金保険法を執筆、『わかる社労士シリーズ』でも多くの科目を担当している私がとっても頼りにしている講師です。
ここでは、「出題傾向を把握し、効率的な学習方法を模索する」ことを目的として、本試験問題を分析していきます。
平成19年に受験された方は出題内容の確認、復習はしておいたほうがいいでしょうね。
もちろん、平成20年度に新たに受験する方も、出題傾向や学習計画をたてるうえでとても重要なことです。
ぜひ、参考にしてください。
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さて、今回は雇用保険法(選択式)の分析をしていきましょう。
まず初めに、雇用保険法の選択式試験ですが、講師:栗澤としては、「試験対策上、とても重要な科目である」考えています。
「得点を稼いでおきたい科目」なんです。
平成19年試験に限ったことではありませんが、問題の難易度はそれほど高くありません。
と、いうよりも、押さえるべきポイントを押さえておけば、特に迷うことなく、解答できると思われます。
誤解を恐れずにいえば、「狙って満点をとりに行く」科目なんです。
ところが、中には、「過去問を解いてみたけど、少なくとも基準点割れすることはなかったので、雇用保険法に関しては安心してます♪」とおっしゃる方が・・・。
この部分はのちほど触れますが、大いなる誤解です。
選択式は、「各科目ごとの基準点」、つまり3点を確保することが至上命題ですが、案外、忘れがちなのが「総得点」ですね。
ちなみに、平成19年試験の合格基準は、「総得点28点以上かつ各科目3点以上」でした。
択一式試験は8科目、40点満点ですから、基準点(3点)×8=24点、ということで、どこかで4点以上を確保しなければいけないわけです。
確かに基準点の確保が至上命題ではありますが、「とれるところでとっておく」ことも大切なんですね。
さて、それではもう少し踏み込んで分析をしていきましょう。
【ポイント1:定義、数字といった具体的な論点が多い】
なにも雇用保険法に限ったことではないのかもしれませんが、
こと、雇用保険法については、「ストレート」に問われることが多いです。
ですから、「選択肢をみなくても空欄を埋められる」という問題がほとんどです。
・・・と、いうことは?
過去の「記述式」の問題にも注意をしておきたいところです。
平成12年に選択式試験が採用される前は、空欄部分を自分で記入する記述式試験が行われていました。
「自分で考えて埋める」わけですから、出題する側としては、あまりに複雑な部分や長文を空欄にすることはできませんでした。
社労士試験は法律の試験ですから、「内容が合っていればいい」というものではなく、「法律として正しい解答」が要求されるわけですから、誰も答えられないような問題では意味を持ちません
(全員0点、では合否の判定のしようがありませんよね)。
必然的に、シンプルな言葉がそのまま空欄とされました。
ちなみに雇用保険法・・・選択式試験に替わっても、この出題傾向は変わりありませんので、過去の記述式で問われた部分も押さえておきたいところです。
【ポイント2:法律全体を、まんべんなく押さえておく 。取りこぼしは・・・】
さきほどのポイント1にも関連しますが、出題内容は、定義、数字、支給要件、国庫負担・・・論点がどこかに偏っているということはありません。
さらに、1問が複数の問題文で構成されることが多い科目でもあります
(↑前回の「1問あたりの行数」に引き続き、
こんな押さえ方をする講師も少ないでしょうかね?)
それはさておき、例えば平成19年試験では、問題1で「失業・離職の定義」が、問題文2で「所定給付日数」が論点とされました。
だからなんだ?
といわれてしまうとそれまでなんですが、これこそが、先ほど「最悪、基準点割れはしないだろうから雇用保険法は安心」という誤解につながってくるんです。
空欄を5つ設定するのに問題文を複数用意しなければいけない、ということは、裏を返せば、「規定そのものに深みがないため、1つの規定単独ではそれほど多くの論点を設定できない」ともいえるわけです。
ですから、いくつかある問題のなかで、どちらかを正確に押さえていなくても、別の問題で挽回できるわけです。
ただ、ここでいう「挽回」は、あくまで基準点(3点)確保のうえでの挽回であって、総得点の面では、「あ痛たたた・・・(>_<) 」ですね。
1つの規定そのものを必要以上に深く掘り下げる必要はありません。
基本事項をまんべんなく、正確に押さえることを心がけましょう。
【ポイント3:テキスト以外にも・・・】
公共職業安定所などにはさまざまなパンフレットが置いてありますが、こういったものも、案外、試験対策に活用できますね。
そもそも、「失業等給付」を受ける人達は、雇用保険制度の詳細な内容はわかりません。
そういった人たちに、正確に、わかりやすく伝えるようにつくられているわけですから、みなさんのように、試験勉強でベースができていれば、素直に読み取れるはずです。
(紙面に限界のあるパンフレットでは、特に重要なポイントに絞り込んでいますので、最低限、押さえておくべき内容であるともいえます)。
こんな便利な媒体を利用しない手はありませんよね♪
一度ご覧になってはいかがでしょうか。
さて、分析&対策は以上となりますが、いかがでしょうか?
難易度はさほど高くない科目ではありますが、
油断は禁物ですので気をつけてくださいね。
【過去の分析記事】
▼労基法・選択
▼労基法・択一
▼安衛法・選択
▼安衛法・択一
▼労災法・選択
▼労災法・択一
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2008年02月02日
本試験分析:労働者災害補償保険法(択一式)
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本試験分析:労働者災害補償保険法(択一式)
平成19年度本試験分析と平成20年度本試験に向けての対策です。
担当は、栗澤純一氏。
『シャララン社労士』では労働基準法、国民年金法、厚生年金保険法を執筆、『わかる社労士シリーズ』でも多くの科目を担当している私がとっても頼りにしている講師です。
ここでは、「出題傾向を把握し、効率的な学習方法を模索する」ことを目的として、本試験問題を分析していきます。
平成19年に受験された方は出題内容の確認、復習はしておいたほうがいいでしょうね。
もちろん、平成20年度に新たに受験する方も、出題傾向や学習計画をたてるうえでとても重要なことです。
ぜひ、参考にしてください。
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労災保険法の択一式試験・・・
みなさん、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
・過去問の繰返し
・ほかの科目に比べて簡単、得点源
案外、楽観的に考えていらっしゃる方が多いようです。
が、実はこれが落とし穴なんです。
確かに、制度の基本的な仕組みを押さえて、過去問をしっかりこなしておけば、大きく外すことのない科目ではあります。
でも「労災は得点源♪」ということで、「7点の満点、まぁ、悪くても5、6点」のつもりでいたのに、足元をすくわれて3、4点・・・なんていうこともざらにあるんです。
まさしく、「とらぬ狸のなんとやら」ですが、案外、これにはまってしまう受験生が多いんです。
では、その理由を含めて分析をしていきましょう。
【ポイント1:過去問+新問】
「労災は過去問の繰返し」との定説がありますが、ここ数年の出題傾向をみると、必ずしも当てはまりませんね。
「労災保険法施行規則(テキストでは、「則○条」などと表記されているものです)」などを根拠とする問題が多くなっています。
いいかたをかえれば、かなり細かな内容も出題されるということです。
確かに、過去問に出題された問題も繰返し出題されています。
例えば、正解肢、つまり解答として選ぶべき選択肢の論点についてみると、
問1D肢 ⇔ 平14 問1D肢
問2E肢 ⇔ 平15 問1D肢
問7B肢 ⇔ 平15 問5A肢
というように、ここ数年のところでも、ほぼ同じ論点のものや論点を簡略化した出題がありました。
また、問3C肢のように、非常にシンプルなものもあります。
ですので、少なくとも基準点割れという事態は回避できますが、「あわよくば満点」なんていう皮算用は・・・できませんよね。
ちなみに、「則」については、平成18年度試験の選択式でも直接的な論点として取り上げられ、話題をさらいました。
その評価はさまざまですが、傾向と対策を考えれば、平成20年度試験においても、それなりに踏み込んで押さえておく必要があるでしょう。
【ポイント2:あわてないこと】
労災保険法に限らず、当然のことなんですが、こと労災保険法については、比較的読みやすい文章の問題が多いですので、さらっと読み流してしまうことが多いんです。
ただ、その「ボリューム」に気をつけて頂きたいのです。
平成19年度試験の1肢あたりの平均行数
(↑こんな分析をするのは、受験業界でも私くらいでしょうか?)は、「5.0行」でした。
ちなみに、誰もが難しいと頭を抱える厚生年金保険法でも、「3.6行」ですからね。この「およそ1.5行」の差をどうとらえるか・・・
1肢につき1.5行、ということは、5肢1問当たり7.5行多い、ということです。
これが全部で7問ですから・・・かなりの差になりますよね。
そんな問題でありながら、正誤の論点は至って単純だったりするので、つい、うっかりミス・・・なんてことになってしまうんですね。
例えば、問6A肢ですが、問題文はなんと10行!にもかかわらず、その論点は、「未満」という言葉のひっかけ。
おまけに問6の正解であるC肢は新問でしたから、ケアレスミスをしてしまった受験生もいらっしゃるかもしれませんね。
これを防ぐには、「じっくり読む」しかありません。
ただ、誰しも解答を早く見つけたいですから、気づかないうちに読み流していることが多いものです。
日頃から意識しておきたいところです。
【ポイント3:むやみに難問・奇問と切り捨てないこと】
試験対策上、「難問・奇問は無視していいです」といわれます。
確かにそのとおりですが、気をつけて頂きたいのは「何を基準として難問・奇問とするか」ということなんです。
「意味がわからないから・・・いいや」とか、「うへぇ、細かい・・・こんなのもう出ないよ」などと決めつけないほうがいいでしょう。
こと、労災保険法に関しては。
もともと「ストレート」な問題が多い科目でしたから、過去数年分の問題を繰り返していくと、ここ数年の問題のなかには、「なんだこりゃ」というものもあるんです。
が、そういったポイントは引き続き狙われやすいようです。
裏を返せば、そういった細かいところから出題しないと、問題が作れなくなっているのかもしれませんね。
年金科目などにくらべれば非常にシンプルな制度ですので。
と、いうことで、労災保険法(択一式)の分析をしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
まずは、世間一般(←あくまで社労士受験の世間一般ですが)の労災保険法に対する固定概念を崩すところから始めるとよいかもしれませんね。
それでは、次回は「雇用保険法(選択式)」を分析していきます。
【過去の分析記事】
▼労基法・選択
▼労基法・択一
▼安衛法・選択
▼安衛法・択一
▼労災法・選択
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2008年02月01日
その付き合い必要?
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その付き合い必要?
学習時間を確保することに悪戦苦闘している方は多いです。
「無駄な時間を学習時間にしよう!」ということで
すぐに思いつくことは
○テレビを見ない
○飲み会を断る
○ダラダラしている時間をなくす
○ボーッとしている時間をなくす
というのは基本中の基本ですね。
その上で、再度、自分の1日・1週間を客観的に眺めてみましょう。
必要だと思っていることが、そもそも不要なことかもしれません。
○毎日の残業は絶対に必要ですか?
○残業時間に回ってしまう仕事、昼間にできちゃいませんか?
○通勤の行き帰り、その人と一緒じゃなくちゃだめですか?
○お昼は誰かと一緒に取らなくてはいけないですか?
○ママ友達とお茶をしなくちゃいけないですか?
上記に挙げた質問を一言でまとめると「付き合い」にあたるのではないかと思います。
残業だって「みんなが残業しているから残らなくてはいけない雰囲気」なんて
状況もありますよね。
どうしても残業しなくてはならない状況もあるかと思いますが、できれば日中の仕事の流れも見直して、定時で帰れるようにしたいものです。
また、残業以外の“人との付き合い”を考えたときに
「正直なところ、この時間は勉強に回せるな・回したいな」と思えたら
学習時間にすることができる方向にもっていきましょう。
お昼はひとりでさっさと取って、残り30分を勉強時間にあててもいいし、休息時間として午前中の疲れを取るため目を瞑ったりするものいいですよね。
私の受験生時代は、就労後の時間をたっぷり勉強時間にあてることができたので、逆にお昼のおしゃべりはリラックスタイムになりましたが。
通勤時間は貴重な学習時間ですので、昨日のテレビの話題や、世間話、上司の愚痴を話すだけだったら、「無駄!」と割り切って、ひとりになれる環境を作ってください。
子供を持つ女性にとっては、いわゆる“ママ友達”との付き合いにもかなりの時間が取られる場合があります。
子供がある程度大きくなって、家を行き来するようになると簡単にはいかないかもしれませんが、私はあまりママ友達を作らないようにしています。
そのため「私は忙しいオーラ」「切羽詰っているオーラ」を常に出すように心がけています。
実は私、息子の幼稚園で役員をしています。
働いていないお母さんが多いのですが、役員のなり手がいなくて
「全部の会合に出なくてもいいから」と園長先生に強く頼まれて引き受けました。
現在、卒園前で役員さんは準備に追われていますが、「手伝い不可欠だから来て!」と言われた集まり以外には、出席していません。
ほかのワーキングマザー役員が
「うちでやるから、材料ちょうだい」と言ったら
「集まったときにやるから、そこまでしなくていいよぉ」と
返事をもらった、という背景もあるのですが。
ただ、幼稚園行事には必ず出席するので、「時間あるんじゃない」と思われるのも困ります。
そこで、私は「いつも忙しいオーラ」を幼稚園では出しています。
保護者会や参観日には、スーツを着ていきます。
(実際にその後に打ち合わせなどが入っている場合が多いので)
ほとんどのお母さんがカジュアルな格好をしているのできちんとした格好をしていると「大沢さん、これから何かあるのね」と暗黙に伝えることができます。
保護者会や参観日って、終わった後もダラダラと話している場合が多いので、
“ここは切上げたいな”と思ったときには、「ちょっとこれから用事があるので!」とすばやく去ることができます。
ε=ε=ε=ε=┏(; ̄▽ ̄)┛
もちろん子育ての上で聞いておきたい立ち話でしたら聞きますよ。
そのまま「まだ時間あるから(^―^)」って言えばいいんです。
カジュアルな格好で子供を迎えに行ったときなどは「ママ、まだ仕事残っているから早く帰ろ」と子供に向かっていうことにより「大沢さん、これから仕事があるんだ」とほかのお母さんや幼稚園の先生方にアピールすることができます。
私が以上の振る舞いができるのは、
・働くお母さんのことを「忙しくて大変ね」という眼で見てくれる
専業主婦が多いこと。
・幼稚園の先生も理解してくれていること。
・近所に同じ幼稚園の子がいないこと
・今の幼稚園から同じ小学校に上がる子が二人しかいないこと
・まあ、基本的に皆さんいい人
という好条件が揃っているからかもしれませんが、
私が“無駄な付き合いはしない”と割り切っているところと、
“お母さん方全員とママ友として仲良くやっていきたい”なんて
思っていないところが、もしかしたら存在する“悪口”が耳に入ってこないのかもしれません。
※こうやって文字にすると、なんか付き合いの悪い超・身勝手な奴に見えるかもしれませんが、ちゃんと会話するお母さんはたくさんいますし、息子もいじめられたりしていませんよ!(ご心配なく。)
※それに子供の友達の親と私が友達にならなくてはいけないとは思っていないし・・・(これってドライ?)
私の場合は“仕事”と言っているので
“勉強”となると同じようには行かないかもしれません。
もし「無駄な付き合いって確かにあるよな」と思われたら、
今日した話をうまく応用したり、
割り切りや覚悟を持つことにより、“無駄なつきあい”を減らし
勉強時間を確保する方法を考えてみてください。
注意)私は専業主婦が「暇でしょ」なんてことは思っていません。主婦は年中無休の重労働です。もしママ友達とおしゃべりすることでストレス発散になったり、子供たちの付き合いが円滑になるのであれば、お茶することも必要な時間だと思っています。今の私には「お茶しておしゃべりする余裕がない」だけです。誤解のないよう、よろしくお願いします。
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