条文と戦う女社労士受験コンサル Sha-ra-run Haruの表日誌

2008年04月22日

本試験分析:国民年金法(選択式)

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本試験分析:国民年金法(選択式)

平成19年度本試験分析と平成20年度本試験に向けての対策です。

担当は、栗澤純一氏。
『シャララン社労士』では労働基準法、国民年金法、厚生年金保険法を執筆、『わかる社労士シリーズ』でも多くの科目を担当している私がとっても頼りにしている講師です。

ここでは、「出題傾向を把握し、効率的な学習方法を模索する」ことを目的として、本試験問題を分析していきます。

平成19年に受験された方は出題内容の確認、復習はしておいたほうがいいでしょうね。

もちろん、平成20年度に新たに受験する方も、出題傾向や学習計画をたてるうえでとても重要なことです。

ぜひ、参考にしてください。

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さて、今回は国民年金法(選択式)の分析をしていきましょう。

社会保険労務士試験には、「国民年金法」と「厚生年金保険法」の2つの年金科目があります。

この2つの法律を比べた場合、どちらが難しいでしょうか?

おそらく、ほとんどの方が「厚生年金保険法」とお答えになるでしょうね。

でも、ちょっと待ってくださいね。少し、質問をかえてみます。

「どちらが点がとれますか?」

・・・首を傾げた方、多いのではないでしょうか ((+_+))


実は、試験対策、つまりは、いかに合格基準をクリアするかということを考えた場合、必ずしも「国民年金法のほうが簡単」ということにはならないんですね。

ご存じのとおり、制度の仕組みだけをみれば、圧倒的に厚生年金保険法のほうが難解です。

そのため、ついつい国民年金法はおろそかになる・・・なんていうことに(-_-;)


少々前置きが長くなりましたが、「国民年金法・選択式」についていえば、そのようなことをしていると足元をすくわれかねませんよ、ということです。

では、まず出題傾向を確認しておきましょう。

平成12年:国民年金制度の沿革
平成13年:基礎年金の財政方式・国庫負担
平成14年: 年金額の改定、財政再計算(財政再計算は、現在、廃止されました)
平成15年:国民年金制度の沿革、新法・旧法の適用
平成16年:国民年金制度の沿革
平成17年:基礎年金拠出金
平成18年:調整期間
平成19年:保険料額、国庫負担

このうち、平成17年、18年は、「ほぼ条文ベース」ですが、それ以外はといいますと・・・法律の条文、というよりは、一般的な文章に近いですね。

詳しくは後述しますが、これが「国民年金法・選択式試験」の最大のポイントなんですね。

では、もう少し踏み込んでみていきましょう。

ポイント1:条文暗記型の対策では・・・

実際に、条文に即した形式での出題もありますので、一概に「ダメ!」というわけではないのですが、さきほどの出題傾向をみる限り、それだけでは足りない、というのは明らかですよね。

国民年金制度の沿革、制度趣旨、仕組み・・・こういったものを体系的に押さえていないと、「その場で考えて」解答することができません

「知らなければ、はい、それまで」ということに。

択一式試験なら、たとえその1問を落としてしまっても、残りで挽回することも可能でしょう。

ただ、選択式ではそうはいきませんよね。

しかも、「一般的な文章」に近い形式での出題、ということは、「最初の1つをしくじったら、そのままの流れで最後まで失敗(>_<)」なんていう事態も考えられます。

ポイント2:学習方法を考えましょう

国民年金法に限ったことではありませんが、「市販の選択式問題集を○回繰り返したから大丈夫!」と安心していると、危険ですよ。

市販の問題集は、たいていが「条文抜出型」の問題で構成されているからです。

もちろん、それらは押さえておくに越したことはありませんよ。

ただ、「試験対策として十分か?」といえば、それだけでは足りない、ということです。

では、どうするか?

「沿革」や「歴史」なんていうと、厚生労働白書が思い浮かびますが、そこまで踏み込まなくても、テキストの冒頭やら、制度趣旨にいろいろな情報が記載されていますよね。

まずはそこをきちんと押さえることから始めるといいでしょう。

実際に、これまでの出題傾向を踏まえて、一般的な参考書やテキストでは、過去に出題された内容に加えてかなりの情報を記載しているようなので。

年金制度は長い年月、幾多の改正を経て、現在の仕組みが構築されてきたものです(もちろん、良し悪しは別ですよ)。

ですから、なんとなく、出題者側の「単純に現行の制度・仕組みだけを知っていればよいというものではなく、これまでの経緯についても注意を払ってくださいね」、という意図が感じ取れなくもないのですが・・・

あくまで、個人的な感覚ですが。

ただ単に条文を恥から押さえる、ということではなく、なぜその規定が設けられたのか、どういう趣旨のものなのか・・・

物事を学ぶうえでの基本ともいえることですが、常々、意識するように心掛けると、理解が深まること間違いなしです。

もちろん、得点にもつながります(^^)v

それでは、国民年金法・選択式についてはこのくらいにしておきましょう。

次回は「国民年金法(択一式)」を分析します。

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