条文と戦う女社労士受験コンサル Sha-ra-run Haruの表日誌

2007年11月

2007年11月09日

本試験分析:労働安全衛生法(択一式)

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本試験分析:労働安全衛生法(択一式)

平成19年度本試験分析と平成20年度本試験に向けての対策です。

担当は、栗澤純一氏。
『シャララン社労士』では労働基準法、国民年金法、厚生年金保険法を執筆、『わかる社労士シリーズ』でも多くの科目を担当している私がとっても頼りにしている講師です。

ここでは、「出題傾向を把握し、効率的な学習方法を模索する」ことを目的として、本試験問題を分析していきます。

平成19年に受験された方は出題内容の確認、復習はしておいたほうがいいでしょうね。

もちろん、平成20年度に新たに受験する方も、出題傾向や学習計画をたてるうえでとても重要なことです。

ぜひ、参考にしてください。

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労働安全衛生法は、
(1) 労働基準法と併せて出題されるが、その出題数(計3問・15肢)のためなのか、十分な学習時間を確保していない受験生が多い。

(2) 普段、あまり意識しない規定が多いので、とっつきづらい。
 
などの理由で、苦手意識をお持ちの方も多いかもしれませんね。

ただ、平成19年試験については、最低限押さえるべきポイントを押さえておけば、少なくとも2点(これは大きい)は確保することができる問題でしたね。

それでは、具体的に分析してみましょう。

【ポイント1:やっぱり基本!】

労働安全衛生法を学習するうえでは、大きな柱が3つあります。

・安全衛生管理体制
・機械等並びに危険物及び有害物に関する規制
・健康の保持増進のための措置

 ですね。

平成19年試験では、ほとんどこの範囲から出題されています。

しかも、重要と言われながらも、ここ数年目立った出題がなかった安全衛生管理体制が、「これでもか!」といわんばかりに取り上げられました

しかも、その論点は「選任要件」、「資格要件」、「職務内容」、そして「行政措置」と、これまた重要事項のオンパレードでした。

やはり、試験対策の王道は外せない、ということですね。

ただ、「過去問とまったく同じ」という問題ばかりではありませんでしたので、重要事項とはいえど、基本書をしっかりと読み込んでいないと思わぬ勘違いをしかねない問題でした。


【ポイントその2:労働安全衛生法は暗記科目・・・ではありません!】

前回の選択式試験の分析でも触れましたが、労働安全衛生法は暗記科目ではありません。

もちろん、覚えるべきポイントはたくさんありますが、『ひたすら暗記すればよい』科目ではない、ということです。

ちなみに、その傾向に沿っているのが問9ですね。

「労働者派遣」を絡めた出題です。


平成17年試験で出題されたE肢はともかく、問9の5肢、すべての取扱いを具体的に押さえていて、自信を持って選択できたという方はごく少数でしょう。

で、あれば安全衛生管理体制や就業に当たっての措置の目的、派遣労働者と派遣元・派遣先との労働関係を考慮しながら絞り込んでいくわけです。

5肢の中から漠然と選ぶよりも、理論立てて絞り込み、そこから選ぶほうが正解率は高まります。

その論点を直接的に押さえていなくとも、正解を導き出す能力、これが重要です。

つまりは考える力ですが、これは立派な実力です。
なにもすべてを知っていることだけが実力ではありません。


さて、それでは来年の試験に向けた学習方法を考えていきましょう。


【学習ポイントその1: 王道を外さないようにしましょう】

先ほど述べたとおり、労働安全衛生法の試験対策の3本柱は、

・安全衛生管理体制
・機械等並びに危険物及び有害物に関する規制
・健康の保持増進のための措置

です。

この3つはしっかりと時間を確保して学習しましょう。

比較的最近の改正も絡んでいますので、重要性はいうまでもありません。

ちなみに、試験の直前期に集中して学習する方法もありますが、来年の試験を考えるのであれば、できることなら日頃からコツコツと取り組むことをお勧めします。

改正の背景や制度の趣旨は、じっくりと考えないとなかなか身につきませんので・・・

さらに、プラスアルファとして、
事業者等の責務(法3条関連)
 法令集会員の方はこちらで条文を確認できます

請負関係の取扱いなど(法29〜34条)
 法令集会員の方はこちらで条文を確認できます

労働者派遣の取扱いなど(労働者派遣法45条ほか)
 法令集会員の方はこちらで条文を確認できます
  

そこそこのボリュームになりますが、これだけ押さえておけば、まず、周囲の受験生に後れをとることはないでしょう。

【学習ポイントその2:過去問の活用方法に注意しましょう!】

書店などにずらりと並んでいる過去問集ですが、その形式(一問一答⇔5肢択一)だけに目を奪われていませんか?

実は、注意して頂きたいのは「掲載年数」です。
過去5年分であったり、7年分であったり、はたまた「○○○○問掲載!」なんていうものもあります。

労働安全衛生法、・・・ちなみに労働基準法もそうなのですが、このところ、平成12、13年あたりの過去問からの出題がちらほら目につきます。

そうすると、過去5年分ではちょいと足りないのです。

このあたりは科目によってバラつきがあるので、一概に「過去○年分掲載の問題集がよい」とはいいきれませんし、いたずらにボリュームが多ければよいというものでもありません。

ただ、労働安全衛生法についていえば、「5年プラスα」を押さえておきたいところです。

理想をいえば、掲載年数にこだわらず、「過去の出題実績を重視して構成されている問題集」ということになりますね。

 ※シャラランの「出るデル過去問」、一度ご覧になってください。
  手前みそですが、至極の一品ですよ(平成20年度版は4月発売予定です。)


それでは労働安全衛生法(択一式)はこのくらいにしておきましょう。

次回は「労働者災害補償保険法(選択式)」を分析します。

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